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(2012年 秋、 天日干しの架け稲の前で。次女が撮影してくれました。)
2000年4月、サラリーマン生活に終止符を打ち、当時の緒方町新規就農者支援制度を利用して移住、私たちの農家としての新生活が始まりました。
私たちが最初に授かった長女は、予定日の1ヶ月前に羊水が少なくなり、危険な状態になったため緊急帝王切開となり、非常に小さな超未熟児で産まれました。次に授かった子どもも、予定日の2ヶ月前に突然心音が停止、この世に産まれてくることが出来ませんでした。そんな経験を通して、私たちは命のはかなさ、生きていてくれることのありがたさを強く感じるようになりました。そして、生きていくことに日々直接関わってくる「食」について深く考えるようになりました。
どんなときも、子どもたちには笑顔でいて欲しい。子どもたちへの思い、食への思い、それらが重なったところに、気が付くと農業がありました。
私たちの農業との出会いは、無事に育ち始めた幼い長女と家族三人で生協の体験農園に参加したり、アパートの小さな庭で家庭菜園をしたり、最初はそんなところからでした。悪戦苦闘しながらも何とか収穫が出来るとみんなで大喜びをして、美味しく頂くことの楽しさ、幸福感を味わいました。そして、農業をすてきな職業の一つだと感じるようになりました。
一方で、転勤により会社員としての仕事は、その内容もそして住むところも大きく変わり、家を空けて長期に出張することが多くなり、家族との時間が極端に少なくなってしまいました。会社の都合で自分の「生き方」、「くらし方」、「住処」が大きく変えられてしまうことに違和感を感じました。家族とともに、「天職」と呼べるような一生続けられる仕事をしたい。その思いが次第に強くなっていきました。
そして、農業を始めたいと、各地の新規就農者支援制度を調べたり、合同説明会に参加したりしました。自分がするなら無農薬栽培、有機農業であることは譲れないと最初から思っていたので、説明会でその話を持ち出すと、それでは支援できないと断られるところばかりでした。そんな中、説明会には参加していなかった緒方町のパンフレットに「低農薬有機栽培で付加価値の高い農業を目指す」との文言を見つけ、支援を申し込みました。
面接に来てみると、実際には、他の地区と変わらない対応であったのですが、何とか支援を受けさせてもらえることになりました。
他の地区と緒方町が違っていたのは、支援のためのカリキュラムや品目が流動的であったこと(いいかげんだった!?)、すでに支援制度を利用して有機農業をやっている先輩がいた(森岡さん)ことでした。そして、以前観光で来たときに子ども達が元気に挨拶をしてくれ、幼い長女と遊んでくれたことがとてもすてきな思い出として残っていたことでした。
そんな思いだけで、技術も、知識も、道具も、圃場も、家も、何もないまま農業の世界に飛び込みました。20年経過しようが、未だ未熟者であることを自覚して、常に探究心、向上心を持って試行錯誤を続けています。家族の笑顔、みんなの笑顔がたくさん広がるように、より高みを目指し、安全で元気で美味しいお野菜とお米をお届け出来るよう、がんばっています。
Stay hungry, Stay foolish !
主な作物紹介
- 天日干し自然栽培米
- お米は、無農薬、無肥料で、お陽様の愛(めぐみ)で育てています。
- 旬のお野菜(露地野菜)
- 大根、かぶ、じゃがいも、さつまいも、里芋、人参、白菜、小松菜、ほうれん草、サラダ水菜、ルッコラ、
かぼちゃ、ナス、きゅうり、オクラ、ブロッコリー、カリフラワー、いんげん、ソラマメ、スナックエンドウ など - 雨よけハウス栽培
- トマト、ピーマン、パプリカ など
- トンネル栽培、冬場のハウス栽培
- 愛ちゃんごぼう、大根、中かぶ、小松菜、サラダ水菜、ルッコラ、小かぶ、ほうれん草 など